ナンヨウボウズハゼは台湾南部から八重山・琉球、小笠原、ミクロネシアにかけて分布する小型のハゼで、標準体長は 35mm 前後、全長でも 3.7cm ほどにとどまる。岩底に藻類のマットが付いた透明度の高い渓流にすみ、藻類とそれに付随する微生物 (珪藻やシアノバクテリアなど) を削り取って食べるバイオフィルム食性であるため、水槽内ではレイアウトのコケ取り役としても働く。両側回遊性で、淡水の流れの中で石の下面に産みつけられた卵から孵った仔魚は一度海へ下り、数か月の浮遊期を経て体長 1.3〜1.4cm ほどで川に戻るとされる。オスは青色を基調としつつ体長 25mm を超えると黄〜オレンジ色に変化する個体が多く第 1 背鰭は常に黒色、メスは淡色の地に側線に沿った 2 本の濃色縞をもつ。飼育には十分な水流と酸素が必要で、難易度はやや高い部類に入る。
2000/06/20



