”ささき印”クリプトコリネ”第4弾”
2002年7月ささき採取クリプト情報!
早くもぞくぞくリリース開始となっています。
独特の良さをもつワイルドクリプトです。
ささきボスよりメールにて頂いた資料を元にこのページでご紹介していきます。
この機会に、是非”ササキ印”のクリプトコリネを御堪能されて見ませんか?
御予約をメールにて受け付けております
*******************採取クリプト第4弾到着種***********************
バンカ島産
*******SASAKI Dialy********
ビンタンからバンカ島までフェリーを使って移動する。
フェリーに乗り込む前にインドネシアではお決まりの荷物もち野郎が群がってきた。
邪魔臭いが中でも感じのよさそうな奴に持たせ船内まで案内してもらうことにした。
しかしこれまたその他のハイエナが大勢よってきて
荷物の奪い合いをするありさまだ。
その荷物もちはある程度仕事をしたのでチップをやったところ、荷物に触れただけの
ハイエナまでもがチップをよこせと駄々こねて私の前を30分近く動かない奴も現れ
とんでもない旅の始まりであった!
このフェリーはとんでもないフェリーで14時間で着く予定の話が
20時間もかかってしまった。
その間ちゃんとバンカ島に着くのか心配になってきた・・
ビンタン島に入る前に友人のシンガポール人でさえあの船は海賊船に襲われたり
身包み剥がされ海に捨てられるだのいやな話を聞かされた後だったのでなおさら
不安な気持ちで気を揉んでいた・・
しかも移動の間天候が変化し船内嘔吐の嵐であった・・
(臭くて息も出来ないぐらいだ)
しかも閉めきった船内はサウナ状態の暑さとシートはもちろん
通路中現地人が転がり込み身動きも取れない団子状態での運行で
日本では考えられない状況だった。
監獄より苛酷な環境でまさに難民船での移動のようだった・・
この船には2度と乗りたくないと心に誓った・・・・
ようやく命からがらバンカ島にたどり着く・・24時間も食事にありついていないが
まったくおなかは減っていない状態であった・・
さて船を下りてからも大変で
(まったく当てのない旅をしている以上しょうがないが・・
まさに旅の醍醐味である!)
人が群がってくる・・その中から人を見る感覚だけで
人選しドライバーを探すのだ・・
さまざまな人間が群がってきたが・・ピピピッ・・・ときた人物がいた・・!!
タクシードライバーで英語も日本語もまったく話せずインドネシア語だけの人物だが
彼は必ずよい人間だ!私は直感した・・!!
そこで彼の車に乗り込み適当なホテルに案内してもらうことにしたが、
どこのホテルも満室で3星クラスのホテルしか空いてなくそこに泊まることにした。
そこでビンタン島からの過酷な長旅の疲れを癒し
翌日朝7時からクリプトコリネの調査に出発した。
バンカ島の印象はマレー半島に比べれば自然がかなり残っており
プランテーションも無くは無いが大規模に伐採しているわけでなく
美しいブラックウォーターが随所に残っている。
逆にクリプトコリネがありそうなポイントが多く的を絞りにくいともいえるが
今まで見たことも無い手付かずの
クリプトコリネロンギカウダの大群落も見ることが出来た。
バンカ島でのクリプトコリネはロンギカウダとスクリリスが知られており
それ以外の種類のレコードは知られていない。
クリプトタイプ的に見ればスマトラ型でスマトラから独立した島と考えられる点は
魚類の分布を見ても明らかになった。
また日本ではあまり知られていないが
スクリリスには多くのバリエーションがあることが確認されている。
今回6タイプのクリプトコリネを発見することが出来たが
すべて葉の形状に違いが見られ
非常に興味深い結果が出た。
残念ながら群落があっても開花株が一つも無く1ヶ所1時間以上かけて
1本1本根元から丁寧に確認作業を試みたが今回は発見できなかった。
国内での開花情報が待たれるところである。
またこの島は非常に興味深いので毎年の重点調査ポイントに指定するつもりである。
******調査産地(BJ1地区)*******************************************
BJ1エリアでは村の近くで村の洗濯場になっているポイントである。
順淡水性のマングローブ林から湧き出るピートスワンプで
いったん10メートル程度の池を作り
そこから1メール程度のブラック(レッド)ウォーターの
小川になって流れていた・・
池の岸辺とそこから流れる小川のクリプトはまったく別種で
2種混生している点も興味深い。
ここでは小川型をsp BJ1A 不明種とし池型をsp BJ1B とした。
両種とも非常に素晴らしいクリプトコリネである。
特にsp BJ1Bが水面に寝そべる姿は
その場でどろどろになりながらでも1日いても飽きない光景だ・・
しかしその場で村人は洗濯や水浴びしているので・・びみょ~な感覚を覚えた・・
Banka島で初のクリプトを発見し村人に名前を聞くも知る人も無く
やはりこの村でもクリプトコリネが身近にありながら誰も関心が無いようだ。
私がクリプトコリネの写真や開花株を一生懸命探している姿を見て多くの村人が
興味深げに見にきたがこれと同じ草があっちにもあるよ~と案内されたが・・
スイレンだったりその他の草だった・・!以前イバン族の村長さんに
クリプトコリネのことを現地語で「カラタイ」と教わったがこちらでは
カラタイ=スイレンのことを指すようだ!また多くの村人は
スイレンもクリプトも同じと見ていることが判明した・・
やはり聞き込み調査はあまり進展がないので今後も地形を見ながら
今まで多くのクリプトを発見した直感で捜索するしかあるまい。
水質データー
PH4.9 TDS 9ppm WTP25.9
土壌 ビオソイル系2 腐葉土8 比率程度
クリプトコリネ sp BJ1A ? 丸ボコタイプ
クリプトコリネ sp BJ1B 長ツル緑タイプ
バークレア レッド バンカ産
2本限定!
*****調査地区(BJ2地区)*******************************************
BJ1からしばらく走ると今まで見たことも無い
凄いクリプト大群落の現場に着いた。
あまりの素晴らしい光景に川の中をどんどん上っていき必死で撮影していると
中型の蛇のお出迎えもあった!
しかしどんどん私は裸足にサンダルスタイルで進んでいった♪
これぞまさに開発にも伐採にもあわず手付かずの自然の光景が現れた。
しかしながら胸までつかりながらカメラを片手に
足場の悪い川の中を歩くので撮影も容易ではなかった。
ここではロンギカウダの大群落で少数だけ棲み分けるかのように
クリプトコリネ spが見られた。
しかし圧倒的にロンギカウダが優勢であり
スクリリスは自然に追いやられていく勢いを感じた。
100年前はこのような光景がマレーやボルネオなどでも
当たり前に見られた光景なのだろう。
この光景は先代まで無くならないで欲しいと願いを込めて先に進むことにした。
水質データー
PH4.2 TDS 56ppm WTP25.9
導電率が極端に高いのが不思議であり何故なのかは疑問が残る・・
土壌 ビオソイル1 腐葉土9
クリプトコリネ ロンギカウダ バンカ産 BJ2A
*****調査地区(BK地区)*******************************************
更に先に進むと美しい池に着いた。
対岸まで50メートルほどある池で・・ここも多くの美しい小魚が確認された・・
チョコグラものんびり泳いでいるのも目に付く・・
しかも魚種も豊富のようだ・・
あたり一面タヌキモが繁茂しており一般的には黄色い花だが
このタヌキモは白花だった~・・しかし・・サンプリングしていない!
ところで池にはクリプトは確認しきれていないが・・
この池につながる湧き水を探した。
一見発見されにくいように枯葉がつもりその下にクリプトの小群落があった!
驚きは一見ウエンティーグリーン??と
思ってしまうような細葉緑葉のクリプトがあったが
これもおそらくスクリリスのバリエーションであろう?
その先にの湧き水の終点は若干人為的に伐採されひっそりと繁茂していた
ボコ葉のブラウンタイプのクリプトも発見した。
これだけスクリリスと思われる種類のバリエーションが
揃ったが中には新種か、
もしくはバンカで見つかっていない既存の種であれば面白いのだが・・
これまた開花情報を待ちたいところだ・・・
通算してさまざまなクリプトを見てきているが乾季の時期というのに非常に開花株が
少ないのはやはりクリプトの開花による繁殖は自然界では
非常に効率の悪いものと考えられ
多くはランナーだけでいとも簡単に子孫繁栄するので
開花の必要性が無いとも言えなくは無い。
今まで何万本単位で自然のクリプトを見ているが開花株は数えるほどである事から
いっても興味深くまた国内外での開花情報は非常に崇高なことと言えよう。
水質データー
PH4.9 TDS 7 WTP27.1
ソイル1 腐葉土4 焼赤球砂5
チョコグラやレッドラインラスボラなど多数生息
クリプトコリネ sp BKA 長ツル緑タイプ
クリプトコリネ sp BKB 長ボコブラウンタイプ
20020707
*****調査地区(Air Rumbia地区)******************************************
バンカ島3日目には次の目標のブリトゥン島に近い南東方面エリアまで移動し
調査することにした。
この小川では川幅1.5m水深90cmで途中5m×3m程度の
溜まり場になりまた小川につながる
フィールドでありその溜まり場の脇に群落を形成していた。
この産地でも群落を見ることが出来たが、まったく開花株は見当たらず。
やはり今までのパターンから言うとおそらくスクリリスであろう。
スクリリスは細葉で表面がつるっとしている緑タイプから丸ボコ茶色タイプまで
バリエーションがあるように思える。同一株でもその両葉が見られた。
いずれにせよ調査したものすべてコペンハーゲン大学に送り
染色体を見てもらうことにする。
水質データー
PH5.4 TDS5ppm WTP24.5
土壌 パールサンド系5 腐葉土3 ソイル2
クリプトコリネ sp BAR1 長ツル緑タイプ
******調査地区(Air Juniadi地区)***********************************
ルンビアでクリプト撮影などしていると近くの村の村長さんが現れた。
そこで近くのポイントまで親切に案内してもらった。
このポイントジュニアディはこの村長さんの敷地であり
小川から湧き水・溜まり場・本流まですべて揃っており一通り案内してもらった。
そのポイント別にクリプトコリネの群落が見られ
いくつかの葉のバリエーションが見られた。
本流は上流部で伐採か何かの影響で水が濁っていた。
濁りきった本流でもクリプトを見かけたので長い間濁っていたわけでなく
最近濁ってきたのだろう。
よって本流のクリプトは消滅してしまうのは必死だ。
村長さんと素晴らしいひと時を過ごせたこの敷地には
湧き水と溜まり場と小川が美しく長く残ってくれることを祈りたい。
水質データー
PH5.3 TDS5ppm WTP25.1
土壌 パールサンド系5 腐葉土3 ソイル2
クリプトコリネ sp Air Juniadi産 長葉型 BAJ1
非買株 2本
クリプトコリネ sp Air Juniadi産 細葉虎斑波型 BAJ2
クリプトコリネ sp Air Juniadi産 丸ボコ型 BAJ3
☆Air Kurau バンカ島
水質データー
PH5.2 TDS7ppm WTP27.4
土壌 腐葉土6 ソイル3 パールサンド系1
ワイルド ニムファ sp
小型の直径3CMの花
白ベースの薄紫のグラデェーションあり
☆サルビニア
限定10個
☆バンカ島 タヌキモ
白花タイプ