Sphaerichthys selatanensis は、ボルネオ島南部のカリマンタン・スラタン州を種小名の由来とする小型のアナバス類とされ、南ボルネオを中心に中部カリマンタンのサンピット近郊などからも記録がある。生息地はピートスワンプとそこから流れ出すブラックウォーターで、腐植由来のタンニンにより pH が 3.0〜4.0 まで下がる強酸性環境に適応している。標準体長は約 45mm ほどで、近縁のチョコレートグラミーとは背鰭条数 7 本・臀鰭条数 7 本と条数が少ないこと、目が相対的に大きいことで見分けられる。飼育下ではやや神経質な面があり、導入初期は乾燥飼料を口にしないこともあるため、小型甲殻類や線虫といった生き餌から慣らすとよい。